3月 31, 2019

「海浜くらしの研究所」Vol.22 ブルース・オズボーンさん(後編)

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親子撮影1万組へのカウントダウンが始まっている。日本の親子写真を海外に紹介し、海外でも撮りたい。
「海浜くらしの研究所」Vol.22 ブルース・オズボーンさん


さまざまなジャンルで活躍するライフデザインの達人たちを迎えて、どんなくらしが自分を楽しく、豊かにしてくれるのかを研究する「海浜くらしの研究所」。その第22回目のゲストは、カメラマンのブルース・オズボーンさん。今日はオズボーンさんに、撮影にも影響を与えているという地元・葉山での暮らしや撮影法などをお話しいただきました。



コミュニケーションが撮影の原点

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(写真家を目指したきっかけは)どこに行きたい、誰に会いたい(という気持ち)。カメラのおかげでたくさん、会いたい人ができて、行く場所できた。最初は美術を勉強してましたが、(撮影のときの)コラボレーションが好きでハッピーだった。

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(例えば先ほどジョージと麻耶を撮影したように)自分がコントロールできない、3人のコミュニケーションがあって(写真が)できあがります。そこが好き。(撮影したときの)二人、プラスとマイナスのエナジーがあって、チームワークになってたよ。(身体をぶつけ合ったりしてもらいましたが)めちゃくちゃ激しいよ。最初は(みんな)硬いから動いた方がいい。声とアクションと、音楽かけたりすると、ちょっとしたイベントになる。一緒にエンジョイできるアイデアだよ。

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ジョージ:
こんど番組の公開収録やるとき、ステージでバーンと1回ぶつけて。

麻耶:
やめてください。

ジョージ:
そこから始めようか。

麻耶:
怖い、怖い。

オズボーン:
(笑)

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(ローリング・ストーンズのロン・ウッド、エタ・ジェイムズ、ビッグ・ママ・ソーントンなどミュージシャンも撮っていますが)もともと日本に来る前は、ロサンゼルスで音楽の雑誌の仕事をしてた。(ビッグアーティストを撮るときは)あまり緊張するとダメだからね。私は、向こうがステージに立つより、自分がオンステージと思ってる。向こうが静かになってると自分も緊張する、向こうも緊張する。だから自分が何かやらないといけないから、カメラ持ったらバカでもやるべきと思ってる。

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葉山で海浜くらし

(日本に拠点を移した理由は)結婚して日本には1年に2~3回は行っていました。それで、いつかチャンスあれば展覧会やりたいと思っていて、その展覧会が終わってから、コマーシャルの仕事で作品を使って、雑誌に連載も始まった、インタビューもいっぱいありました。それで日本を出るときはもう「いつから引っ越しするか、日本に住んだ方がいいかな」と思っていて、3か月で荷物まとめて(日本に来て)もう39年いるよ。

(いま住まいは葉山の海の目の前ですが) 太平洋の真ん前の同じオーシャンだから、アメリカに帰ったのと近い感じ。 (サーフィンは)もともと大好きだけど、いまはサップ(サーフボードの上に立って一本のパドルで左右交互に漕いで進む『スタンドアップ・パドル・サーフィン』)が多い。なぜかと言うとラクだから。(サーフィンで)立つの時間かかるけど、(サップは)立ってるから半分もうできた感じ。(海に)出れば1kmくらいやります。帰りはラクな方(風を受けて進める)を考えて出る。

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(海岸に打ち上げられる様々な漂着物を収集・観察する) ビーチコーミングは大好き。ビーチクリーニングの気持ち(はある)けど、自分はだんだんコレクションに関心が移ってきた。(収集物が)集まってくると、写真を撮ります。(ライターやビーチサンダル、ビー玉など集めていますが)本当は(海に物を捨てるのは)やってはいけないのが第一だけど、キレイな写真撮りたい。



スマホ撮影のポイント

(スマートフォンが、いまカメラの主役ですが)最高と思ってる。シャッターチャンスでみんな手に持ってる。ムービーもできる、スチルもできる、親は子供が撮れる。いまはスマートフォン、全然OKだね。すぐインターネットにも乗せられるから。

(スマートフォンで撮るときのポイントは)人物を撮るときは、コミュニケーションが一番。笑ってほしいなら、話さないといけない。ピース(サイン)もいいけど、なるべくピース以外のポーズを考えて。

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あとはフレイム見て、周りどのくらい入れていいか (決める)。デジタルで撮って少し(やってみて)、構成(構図)がちょっと違うと仕上がりがだいぶ違う。せっかくデジタルなったから、いろいろ撮って自分のスタイル見つけるといいと思います。



住む場所が作品をつくる

(4月26日から、六本木のAXISと富士フィルムフォトサロンのグループ展で風をテーマにした作品が展示されますが)風の場合、見えないから、見えないところをどうやって伝えるか、すごく面白いテーマと思う。この展覧会はみんな全員、フィルムで撮りました。久しぶりにフィルムで撮ったらメンタルがすごく違った。

(写真のテーマは)住むところとその気持ち(によって)、またすごく違う。葉山に引っ越してビーチコーミングをして、そこで拾ったモノの写真また撮る。その時代、そのときに住んでたところ(を考えると)、住む場所と自分の作るモノはものすごく関係あります。



ライフワークの親子写真

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(今後の夢は)親子プロジェクトは本当、大きくなりました。自分のライフワークになってる。日本のなかで他のカメラマンも一緒になれば、だんだん大きくなります。一人じゃない、一緒にやります。せっかく日本のいろいろな親子撮ったから、他の国に見せたいと思ってる。他の国でも親子撮りたい。文化の違いもあるけど、いろいろ比べてみたいなぁ。

(くらしのなかで一番大切にしていることは)やっぱり親子。葉山と海も本当、すごい大事なことだけど、写真撮って(親子が)こんな大きなプロジェクトになって、本当びっくりする。だんだんムーブメントなってる。仕事もプライベートもやっぱり全て親子。お父さん、お母さんにも、人生もらいました。(親子撮影1万組まで) これからカウントダウンになりますね。



前編はこちらへ⇒「海浜くらしの研究所」Vol.21 ブルース・オズボーンさん(前編)