2月 3, 2019

「海浜くらしの研究所」Vol.14 中丸三千繪さん(後編)

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世界で一番キレイなビーチに、美しい夕陽を見ながらのワイン。
宮古諸島の島々に広がる海で泳ぐのが好き。
「海浜くらしの研究所」Vol.14 中丸三千繪さん


さまざまなジャンルで活躍するライフデザインの達人たちを迎えて、どんなくらしが自分を楽しく、豊かにしてくれるのかを研究する「海浜くらしの研究所」。
その第14回目のゲストは、先週に引き続いてオペラ歌手でソムリエでもある中丸三千繪さん。今日は中丸さんに、ソムリエとしてのお話から、海浜くらしについてもお話しいただきました。



ワインのある暮らしが好き

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(ワインは)家では白も赤も泡ものも全部飲みます。すごくたくさん置いてあって。私は昔、フランスで稼いだお金はぜんぶワインにしてしまおうと思って、高いものから安いものまで全部飲んじゃったんです。パリの家にはセラーがあったんですけども、ワイン泥棒が入って結構な本数、盗まれたのが一番ショックでした。
(「日本ソムリエ協会」ソムリエ・ドヌール、ブルゴーニュワイン騎士団シュヴァリエ、シャンパーニュ騎士団オフィシエ、コマンドリー・ドゥ・ボルドー(ボルドーワイン騎士団)、それに先週もご紹介したイタリア共和国功労勲章コメンダトーレとさまざまな称号を得ていますが)それだけ飲んだということですね。ブルゴーニュのシュヴァリエをいただいたときには、DRC(Domaine de la Romanée-Conti)、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティの(特級ワイン畑)ロマネ・サン・ヴィヴァン、(ここで造られた)同じ年のワインを1年間で260本飲んだと紹介文されていました。若いときは私、一晩5本くらい飲んでいましたから。

(海沿いでワインを楽しむ時に聴きたい曲としてキース・ジャレットの『ザ・ケルン・コンサート』を紹介しましたが)高校生のときにジャズ喫茶で、いつもこれを聴いていまして。この曲がなかったら、クラシックをここまで好きにならなかったかもしれないな、って曲なんです。これとビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビイ」。これらがなかったら、いまの私はなかったかもしれません。



スキューバダイビングの素晴らしさ

(スキューバダイビングのライセンスも持っていて、宮古島と来間大橋でつながった来間島/くりまじまで泳ぎますが)海が大好きなんです。そして、たぶん世界で一番きれいなビーチがある。スキューバライセンスは、そこの外洋で、ナイトダイブもやってアドバンス(アドバンスド・オープンウォーターダイバー)まで取ったんですね。海の暗さも好きなんですけれども、(水深)20メートルくらいの所に立って上を見上げたときに太陽の光がピーッと入ってきていて、キレイな魚が通り過ぎていくのを見た瞬間に、もうこの世のものとは思えない気がしました。



南の島の空港で歌う

いまは使われていませんが、昔、JALやANAの訓練空港だった下地島(しもじじま)空港が今度、民間に開放されるんです。そのオープニングセレモニー(3月16日)で私が歌わせていただくんですが、この海で見る夕陽は最高で、それを見ながら飲むワインがすごく美味しくて。皆さんには、(下地島も含む)宮古諸島に絶対に一度は行っていただきたいと思います。
(その周辺の海の中で) ほら貝を見つけたんですよ。それが一番楽しかったです。片手に乗せて右手だけで泳いで、浜辺に上げたら、ほら貝がすごく暑そうにしていたんですね。かわいそうじゃないですか。そう思って私は、また、ほら貝を持って「ごめんさいね」とか言いながら戻って(返した)。そのとき泊まった来間島の民宿のオーナーが「いま、ほら貝なんか見つからないのに、あんたもったいないことしたよ、また拾ってきたら」って言われて、私、1週間後に同じ場所に行ったんですけど、いるわけないですよね。でも同じような貝(殻)を拾ってきて、いま大事にバスルームに飾ってあります。



後輩のために。全ての人のために

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(これからの夢は)オペラはまだやっていないもの、やりたいものがあるので、それを海外でやるということ。日本国内では、いつか自分が海外でやった経験を活かして後輩のためにオペラカンパニーを開けたらいいなって思っています。昔、ワイナリーを買おうと思ったこともあるんですが、ものすごく大変だということが分かって、ワイナリーは自分ではもてない。だけど、いろんなワインを楽しんで、ず~っとワインとともに生活できる健康な身体でいればいいかなって思っています。
(くらしのなかで一番大切にしてることは)私は自分ができることは、誰にでも何でもしてあげたいと思っているんです。子供のころから、自分のためにず~っと生きてきたんですけども、33くらいのときに「あなたの歌に救われた」と言われたときがあって、そのときにちょうどイギリスのダイアナ妃に会って、ユネスコの子供のためのチャリティコンサートを始めたことをきっかけに、小児がんとか、高校生平和大使、核兵器撲滅運動などに関わってきました。もう2回、ノーベル平和賞にノミネートされているんですけども、そういう大きなことではなくて、初めて出会った人でも困っていたら、もう何でもしてあげたいなと思う。例えば、あらゆる薬を持ち歩いているので、飛行機のなかで困っている方がいたら、「大丈夫ですか、お腹痛いんですか」と訊いて、薬を分けてあげたり背中さすってあげたりとか。できることを何でもしてあげたい、と思っているんですよ。

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ジョージ:
僕も歌えるようになりたいな~ってね、困ってるんだけど。

麻耶:
それは、助けられますかね。

中丸:
はい、10回くらいレッスンしたら、オペラのアリア1曲(歌えるになります)。




前編はこちらへ⇒「海浜くらしの研究所」Vol.13 中丸三千繪さん(前編)